文学賞設立経緯
『九州さが大衆文学賞』は1994年に創設されました。デビューに直結しない、いわゆる地方文学賞に分類される賞でしたが、後にプロで活躍する作家を数多く輩出してきました。
私、今村翔吾もまた、この賞を切っ掛けにしてプロ作家への道が拓けた一人です。
だからこそ、この賞に対しては並々ならぬ思い入れもありました。しかし、今から7年前の2017年、様々な事情が重なったことにより、『九州さが大衆文学賞』は、第24回でその歴史に幕を下ろすことになってしまいました。
新たな文学を生み出す土壌、ノウハウは十分に培われてきたのに、このまま終わらせてしまうのは勿体ない。
たとえ形を変えたとしても、何とかして佐賀の地に、これまで築き上げてきたものを継承した賞を復活させられないか。
数年来、その想いで関係各所へ働きかけを行い、運営に向けての体制を整えて参りました。
そして2024年、ついに佐賀の地に文学賞を復活させる準備が整った次第です。 この賞は、日本で初めてにして唯一となる選考委員を置かず、「複数の出版社によるドラフト制度」により、プロ作家の輩出を目指す文学賞です。
出版社はいずれも新たな才能を待ち望んでいます。とはいえ、諸事情により文学賞を設けられていない出版社も存在します。
また出版社ごとに求めている作家も異なります。その出版社と作家志望者をダイレクトに繋げることで、ミスマッチを減らし、隠れた才能を発掘し、作家もより活躍しやすい環境を生むことが
可能だと考えています。
またこの賞は、多くの文学賞が禁止している【過去に賞に応募した原稿】も受け付けます。
とある出版社の賞では受賞に至らずとも、別の出版社が求めている作品という場合があるためで、これもドラフト制度を導入した理由の一つです。この賞に再挑戦することで、復活する作品が
生まれることを信じています。
佐賀という地から日本全国に羽ばたく作家を生み出す―-。
その理念を引き継ぎ、『日本ドラフト文学賞』という名で再始動させます。
応募規定・
実施スケジュール
【応募規定】
- 日本語による自作長編エンタメ作品。
- 他の文学賞で公表された最終候補作も応募可(その場合は応募先を明記する)。
- 複数応募不可。
- 連作短編可。
- 400字詰め原稿用紙200枚から500枚まで。
- 応募フォームに従い、800字以内の内容要約文(梗概)とタイトル、枚数、氏名(ペンネームの場合は本名も)、住所、電話番号、メールアドレス、生年月日、職業、略歴、創作活動に関するSNS(希望者のみ)を明記した別紙を必ず添付する。
- 郵送での応募は受け付けない。
- 最終選考に残った場合、動画出演が可能かどうか主催者側と承諾書を交わす。
【権利関係】
- 受賞作の出版権・映像化権は「指名」した出版社に帰属する。
- 審査経過で撮影・配信した動画の著作権はホンミライと佐賀新聞社に帰属。
- 二次使用をする場合は必ず相互に了承を得ることとする。
【実施スケジュール】
2024年 | 11月21日(木) | 記者発表会(文学賞創設と作品募集を発表) ※今村翔吾出席のもと東京都内(日本プレスセンター)にて実施 作品応募受付開始 |
2025年 | 4月末日 | 作品応募〆切 |
~6月中旬 | 一次選考、全作品より40作程度に絞り込み | |
~7月中旬 | 二次選考、20作程度に絞り込み | |
9月中旬 | 最終選考会 ※佐賀新聞社本社にて開催 | |
10月中旬 | ホンミライYouTube他にて配信、第2回募集開始(予定) |
参加出版社(審査員)
今村翔吾
北方謙三
九州電力佐賀支店、
佐賀銀行、
ミサワホーム佐賀